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起業案にも役立つ!
「地方創生☆政策アイデアコンテスト」とは?

みなさんこんにちは、Otanomiコラム担当です。
内閣府は毎年「地方創生☆政策アイデアコンテスト」というイベントを開催しており、地方創生に参考になるアイデアを数多く発表しています。

本記事では、「地方創生☆政策アイデアコンテスト」の概要と優秀賞について紹介していきます。

「地方創生☆政策アイデアコンテスト」とは?


「地方創生☆政策アイデアコンテスト」とは、内閣府地方創生推進室が主催するコンテストで、地域経済分析システム RESAS(リーサス)やRAIDA(レイダ)などのツールを活用して、地域課題の分析を踏まえた政策アイデアを募集するコンテストです。

地方創生やデータ利活用に関心のある人であれば、誰でも応募でき、 学生や地方公共団体、民間企業等の社会人など幅広く、また、個人やグループなど、毎年さまざまな人が参加しています。

◯参考:地方創生☆政策アイデアコンテスト


【RESAS(リーサス)】
地域経済分析システム(RESAS:リーサス)は、産業の強み、人の流れ、人口動態などの地域のデータを地図やグラフでわかりやすく見える化したビッグデータを掲載するウェブサイト。
初心者にも簡単に使えて、どなたでも利用できます。
地方創生のためのさまざまな取組を情報面から支援するため、政府が提供しています。

◯参考:RESAS(リーサス)とは?


【RAIDA(レイダ)】
デジタル田園都市国家構想データ分析評価プラットフォーム(RAIDA:レイダ)は、データにより地域課題を分析・考察することをサポートし、施策目標を達成することを後押しするプラットフォームです。
これまでに「感染症回復:旅行」、「物価高騰・円安」、「デジタル実装」のテーマを提供しています。
効果的なデジタル実装施策を支援するため、政府が提供しています。

◯参考:RAIDA(レイダ)とは?


「地方創生☆政策アイデアコンテスト」の優秀賞を紹介


「地方創生☆政策アイデアコンテスト」の優秀賞には以下のようなアイデアがあります。

● 久米南町 「食」のサブスクリプションサービス
● ~QRでご紹介~ チャリで巡る!絶景AwaLand

それぞれのアイデアについて、以下で詳しく紹介します。


1.久米南町 「食」のサブスクリプションサービス
岡山県久米南町と中国学園大学(岡山市)は、町での農業体験や食事と農産物の宅配を組み合わせた定額制の「久米南町『食』のサブスクリプションサービス」を考案しました。

久米南町 「食」のサブスクリプションサービスとは、久米南町の野菜を年額49,800円を支払うことで、野菜の「宅配」、野菜の収穫や植えなどのワークショップの「体験」、特産物を使った食事を楽しめる「料理」の3つのサービスを受けられる事業です。

久米南町では柚木やきゅうりの生産量が岡山圏トップクラスであることや、農業・食品の感応度係数が高い一方で、農業の付加価値が低いこと、生産者の高齢化が進んでいることに着目し、サブスクリプションにすることで売上増加と人手不足の解消、さらには関係人口増加などの課題解決につながることを目的としています。

これらは地域経済分析システム「RESAS」が活用されており、町民や連携団体に説得力のある資料作成を行えたことも成功事例となっています。


2.~QRでご紹介~ チャリで巡る!絶景AwaLand
~QRでご紹介~ チャリで巡る!絶景AwaLandは、各地に電動アシストファットバイク・電動アシスト自転車・電動キックボードを導入するとともに、観光客から人気の観光スポットと観光スポットの間にある穴場スポットを紹介するQRコード付きの看板を設置することで、観光客はQRコードをスキャンするだけでGoogleマップやInstagramから穴場観光スポットを確認できるという仕組みです。

この取り組みを行ったあらわ市は、福井県の中でトップクラスに観光業が栄えている地域ですが、東京金沢間を繋ぐ北陸新幹線が開通したことなどが影響し、その観光業からの収益が横ばいになっている現状を変えるべく取り組まれています。

あらわ市は海・山・湖・温泉などの魅力的な観光資源がある一方で、他の観光地に比べて公共交通機関が発達していないという問題に着目し、レンタルサイクルを導入して二次交通を発達させる目的があります。

SNSを活用した取り組みというもあり20代の両者が多く、新たな観光体験に加えて地域活性化にも期待がもたれています。


◯その他受賞:地方創生☆政策アイデアコンテスト2023:審査結果


地方ではこんなビジネス成功事例も!


人口減少や地域社会の活力の減少など、都市部との格差が大きな問題として挙げられる鳥取県では、サウナを中心とした「ととのうとっとり」という観光業の取り組みが行われています。

昨今のサウナブームと全国でも屈指の自然の豊かさや、名峰・大山(だいせん)や日本海を一望できるロケーションを掛け合わせ、サウナ施設およびサウナ関連事業を立ち上げました。

この事業に伴い、日本のサウナ界で人気・実力ともに高く評価されるトップ・アウフギーサーの一人である五塔熱子(ごとう・ねつこ)氏が、関東から鳥取県に拠点を移すことを発表したことがサウナ業界でも大きな話題となりました。

「ととのうとっとり」では、日本屈指のサウナ施設だけではなく、サウナ飯(サ飯)やサウナ施設周辺のツーリズム、サウナフェスなど、数多くの観光業につながる取り組みが行われています。

このように鳥取県ではサウナを中心とした観光を推しており、サ飯による飲食業、サ旅による観光・宿泊業などさまざまな業界を盛り上げることで鳥取県内の課題を解決する目的があるのです。

◯参考:ととのうとっとり


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まとめ


本記事では、「地方創生☆政策アイデアコンテスト」の概要と優秀賞について詳しく紹介しました。

地方創生☆政策アイデアコンテストは、地方自治体が抱える深刻な課題に対して解決策を提案するための全国的な取り組みです。
特に、人口減少、雇用の創出、地域企業の縮小といった問題が焦点となっています。

その課題を解決するためには、まず地域の魅力や強みを洗い出し、それをビジネスに繋げる取り組みが欠かせません。
ただ、地域の魅力や強みを見つけることは簡単なことではありませんし、今まで気づかなかった新しい魅力を発見するためにも、「地域経済分析システム(RESAS)」などのツールを使用することがおすすめです。

ぜひ本記事を参考にして、地方創生のアイデアづくりの参考にしてみてください。