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【地方副業×商品企画】
地方創生を担う新しい働き方

みなさんこんにちは、Otanomiコラム担当です。
近年、副業・兼業が一般化する中で、地方創生に貢献する新しい働き方として「地方副業」が注目を集めています。

特に商品企画分野では、地域資源を活用した新しい商品やサービスの開発が求められており、都市部の専門知識と地方の豊富な資源を組み合わせた取り組みが活発化しています。

本記事では地方副業における商品企画の重要性ついて、具体的な成功事例などと合わせてみていきます。

1:地方副業の現状と必要性


内閣府の「地域への人の流れに関する調査」によると、副業・兼業を通じて地域に関わりたいと考える人の割合は年々増加傾向にあります。
特に、都市部に住む30代から40代の会社員の約35%が、地域活性化に関わる副業に関心を示しています。

地方では人口減少と高齢化が進行し、地域経済の活性化や地域資源の活用が急務となっています。
このような背景から、都市部の専門人材が副業として地域の課題解決に取り組む「地方副業」は、地方創生の新しい手法として期待されています。


商品企画分野での地方副業の意義
商品企画は地方創生において極めて重要な役割を果たします。
地域の伝統技術、農産物、文化資源などを現代のニーズに合わせて商品化することで、地域経済の活性化と雇用創出に直結するからです。

地方副業として商品企画に関わることで、以下のような効果が期待できます:

■地域資源の再評価:
地域の人々が当たり前と思っている資源を、外部の視点で再評価し、新しい価値を発見することができます。

■専門知識の活用:
都市部で培ったマーケティングや商品開発の知識を地域の課題解決に活かすことができます。

■持続可能な発展:
短期的な売上向上だけでなく、地域の持続可能な発展に寄与する商品開発が可能になります。

■ネットワーク効果:
都市部と地方のネットワークを活用した販路開拓や情報収集が可能になります。



地方副業を始める際の心構え
地方副業で商品企画に関わる際は、従来のビジネスとは異なる視点が必要です。
利益追求だけでなく、地域の社会的価値の創出も重要な目標となります。地域の文化や伝統を尊重しながら、革新的なアイデアを提案することが求められます。

また、地域のステークホルダーとの信頼関係構築も不可欠です。
地域住民、自治体、地元企業、農家などとの密接な連携により、地域に根ざした商品開発が可能になります。


2:地域資源を活用した商品企画の実践方法


地方副業で商品企画に取り組む際は、地域資源の徹底的な調査と分析から始めることが重要です。成功する商品企画は、地域の特性を深く理解し、それを現代のニーズに合わせて再構築することから生まれます。


地域資源の発掘と分析
商品企画の第一段階は、地域資源の包括的な調査です。
これには以下の要素が含まれます:

■自然資源: 地域特有の農産物、海産物、山菜、水資源など
■文化資源: 伝統工芸、郷土料理、祭り、歴史的建造物など
■人的資源: 職人、農家、料理人、工芸家などの技術者
■産業資源: 地域の既存産業、製造技術、流通ネットワークなど

これらの資源を調査する際は、単なる情報収集にとどまらず、実際に現地を訪れ、生産者や職人と直接対話することが重要です。
彼らの想いや技術に対する理解を深めることで、より魅力的な商品コンセプトが生まれます。



市場ニーズとのマッチング
地域資源を商品化する際は、市場ニーズとの適合性を慎重に検討する必要があります。
以下の手法を活用することが効果的です:

◯ターゲット市場の明確化
地域資源を活用した商品のターゲット市場を明確に定義します。
地元消費者、観光客、都市部の消費者、海外市場など、それぞれ異なるニーズと価値観を持っています。

◯競合分析
類似商品の市場動向を分析し、差別化要素を特定します。
地域資源を活用した商品は、ストーリー性や希少性が重要な差別化要素となることが多いです。

◯価格設定戦略
地域資源の価値を適切に反映した価格設定を行います。
安価な大量生産品との競合を避け、品質と物語性に価値を見出す消費者をターゲットにすることが重要です。



商品コンセプトの開発
地域資源と市場ニーズを結びつけた商品コンセプトを開発します。
成功する商品コンセプトは以下の要素を含んでいます:

■独自性: 地域でしか作れない、地域だからこそ価値のある商品
■物語性: 商品に込められた地域の歴史、文化、人々の想いを表現
■実用性: 現代の生活スタイルに適合する機能性や利便性
■継続性: 地域の持続的な発展に寄与する仕組み



プロトタイプ開発とテスト
商品コンセプトが固まったら、プロトタイプを開発し、テストマーケティングを実施します。
地域の生産者や職人と協力して試作品を作成し、ターゲット顧客からのフィードバックを収集します。

この段階では、商品の品質、パッケージデザイン、価格設定などを総合的に評価し、必要に応じて修正を加えます。地域の特色を活かしながら、市場で受け入れられる商品に仕上げることが重要です。



ブランディングと販売戦略
商品の魅力を効果的に伝えるブランディング戦略を策定します。地域の文化や伝統を尊重しながら、現代的なデザインと表現方法を組み合わせることで、幅広い消費者に訴求力のあるブランドを構築できます。

販売戦略では、オンライン販売、直販、小売店舗への卸売など、複数の販路を組み合わせることが効果的です。
特に地方副業の場合、都市部のネットワークを活用した販路開拓が重要な成功要因となります。


3:成功事例から学ぶ地方副業商品企画


全国各地で展開されている地方副業による商品企画の成功事例を詳しく分析することで、効果的な取り組み方法を学ぶことができます。


<実際の地方副業による商品企画成功事例>
1. カルビー「Calbee Future Labo」(広島県)

【事業内容】
2016年にカルビーが創業の地・広島に設立した新商品開発拠点で、社外との協働による新たな商品開発を推進

【副業人材の活用】
・地域の食材や技術を活かした新商品開発に、外部の専門人材が副業として参画
・地域企業とのOEM(相手先ブランド製造)連携による商品開発プロジェクト
・IT分野やマーケティング分野の専門家が副業として商品企画・開発に貢献

【成果】
・地域資源を活用した新商品の開発・販売
・地域企業との連携による製造・販売体制の構築
・地域雇用の創出と産業活性化への貢献

○参考資料:「Calbee Future Labo」



2. 西山工業株式会社(長野県)

【事業内容】
1980年創業の金属加工業。 経営者が事業戦略の立案に悩みを抱えており、特に新規事業のアイデアがない状況でした。

【副業人材の活用】
関東経済産業局が主催する、兼業・副業人材の活用を促すプロジェクトに参加。
当初は社外のコンサルティング会社の活用を費用面から見送っていましたが、本プロジェクトを通じて外部人材の活用に踏み切りました。
自社にはない知見を持つ多数の兼業・副業人材がプロジェクトに参画し、新商品のアイデア出しから開発までを共同で推進しました。

【成果】
副業人材の多様な視点と専門知識を結集することで、これまで社内だけでは生まれなかった新商品の開発に成功しました。
商品そのものだけでなく、「副業人材との共創ストーリー」を商品の付加価値としてプロモーションに活かすという、新たな販売戦略も生まれました。

経営課題であった新規事業の創出を実現し、企業の新たな可能性を切り開きました。

○参考資料:経済産業省「兼業・副業人材活用のススメ」


4:地方副業で商品企画を成功させるポイント


地方副業で商品企画を成功させるためには、従来のビジネスとは異なる視点とアプローチが必要です。地域の特性を理解し、持続可能な発展に寄与する商品企画を実現するための具体的なポイントを詳しく解説します。


地域との信頼関係構築
地方副業における商品企画で最も重要なのは、地域との信頼関係の構築です。これは単なる業務関係を超えた、長期的なパートナーシップの形成を意味します。

◯地域理解の深化
地域の歴史、文化、価値観を深く理解することが不可欠です。表面的な観光情報だけでなく、地域住民の生活実態、産業の現状、抱えている課題などを包括的に把握する必要があります。

定期的な現地訪問を通じて、地域の生産者や職人と直接対話することで、彼らの想いや技術に対する理解を深めることができます。この過程で、外部者には見えない地域の価値や可能性を発見することも多々あります。


◯相互利益の確保
地方副業による商品企画は、一方的な支援や指導ではなく、相互利益を確保する関係性の構築が重要です。
都市部の専門知識を提供する一方で、地域からも学び取る姿勢を持つことで、より深い信頼関係が築けます。

地域の生産者や職人から学んだ技術や知識は、本業にも活かすことができ、副業を通じた自己成長にもつながります。
このような相互作用が、持続可能な地方副業の基盤となります。



市場動向の継続的な分析
地域資源を活用した商品企画では、市場動向の継続的な分析が成功の鍵となります。地域の魅力を商品化する際は、トレンドの変化に敏感に対応することが重要です。

◯消費者ニーズの変化への対応
近年、消費者の価値観は大きく変化しています。持続可能性、健康志向、地域貢献への関心の高まりなど、これらの変化を商品企画に反映させることが重要です。

コロナ禍以降は、「地産地消」「フードロス削減」「伝統技術の継承」などのキーワードが注目を集めており、これらの要素を商品コンセプトに組み込むことで、消費者の共感を得やすくなります。


◯デジタル化への適応
地方副業による商品企画では、デジタル化への適応も重要な要素です。SNSを活用した商品プロモーション、ECサイトでの販売、オンラインイベントでの商品紹介など、デジタルツールを効果的に活用することで、地域の限界を超えた市場展開が可能になります。



持続可能な仕組みづくり
地方副業による商品企画は、一時的な成功ではなく、持続可能な仕組みづくりが重要です。
地域の長期的な発展に寄与する商品企画を実現するためには、以下の要素を考慮する必要があります。

◯地域人材の育成
外部の専門家が副業として関わる場合でも、最終的には地域の人材が主体となって事業を継続できる仕組みを構築することが重要です。商品企画のノウハウを地域の人材に移転し、自立した事業運営を可能にすることが求められます。

具体的には、商品企画の手法、マーケティング戦略、販売チャネルの開拓方法などを、地域の担当者と共有し、段階的に業務を移管していくことが効果的です。


◯供給体制の確立
商品の需要が拡大した際に、安定した供給体制を確保することも重要な課題です。
地域の生産能力を適切に評価し、無理のない成長計画を策定することで、品質を維持しながら事業を拡大できます。

また、複数の生産者や職人との連携により、リスク分散と品質の安定化を図ることも重要です。



効果的な情報発信
地域資源を活用した商品の魅力を効果的に伝える情報発信戦略も、成功の重要な要素です。
商品の機能や品質だけでなく、背景にある地域の物語や想いを伝えることで、消費者の共感を得ることができます。

◯ストーリーテリングの活用
商品に込められた地域の歴史、文化、人々の想いを物語として表現することで、商品の価値を高めることができます。
生産者の顔が見える商品紹介、伝統技術の継承過程、地域の自然環境との関わりなど、多角的な視点から商品の魅力を発信することが重要です。


◯多様な媒体の活用
SNS、ウェブサイト、パンフレット、イベントなど、多様な媒体を活用した情報発信により、幅広い消費者に商品の魅力を伝えることができます。
特に、動画コンテンツを活用した商品紹介や製造工程の紹介は、視覚的な訴求力が高く、効果的です。


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まとめ


本記事では、地方副業における商品企画の重要性ついて詳しく解説しました。

地方副業による商品企画は、地方創生と個人のキャリア発展を同時に実現する新しい働き方として大きな可能性を秘めています。都市部の専門知識と地方の豊富な資源を組み合わせることで、従来にない価値を持つ商品を創出できます。

成功の鍵は、地域との信頼関係構築、市場ニーズの的確な把握、持続可能な仕組みづくりにあります。全国各地の成功事例が示すように、地域の特性を活かした商品企画は、地域経済の活性化と文化の継承に大きく貢献します。

今後も地方副業による商品企画は、地方創生の重要な手法として発展していくことが期待されます。