【地方副業がキャリアに与える影響】
転職・昇進への効果検証

みなさんこんにちは、Otanomiコラム担当です。

副業に興味を持つ社会人の皆さん、特に地方副業について「本当にキャリアアップに役立つのか?」と疑問を感じていませんか。2024年現在、企業の副業容認率は60.9%と過去最高を記録し、コロナ禍を機にリモートワークが普及した今、地方副業は単なる収入源以上の価値を持つ可能性があります。

本記事では、最新の調査データと実際の成功事例をもとに、地方副業が転職・昇進にどのようなポジティブ効果をもたらすのかを詳しく検証していきます。政府統計や企業調査の具体的数値を示しながら、あなたのキャリアアップの新たな選択肢として、地方副業の真の価値を一緒に探っていきましょう。

1. 地方副業の現状と注目される理由


地方副業への関心の高まり
地方副業は今、多くのビジネスパーソンから注目を集めています。
その背景には、働き方の多様化と地方創生政策の推進があります。

最新の調査データが示す興味深い傾向を見てみましょう。パーソル総合研究所の「第三回 副業の実態・意識に関する定量調査」 によると、企業の副業容認率は60.9%と前回調査から5.9ポイント上昇しています。
しかし、実際に副業を実施している正社員は7.0%にとどまっており、副業意向を持つ正社員40.8%との間には30ポイント以上のギャップが存在します。

この状況は、地方副業が持つ特別な価値を浮き彫りにしています。従来の副業が時間的・地理的制約を伴うのに対し、地方副業はリモートワークの普及により、「本業を辞めずに地方の仕事を経験できる」「転居せずに地方で働くイメージを掴める」という独特のメリットを提供しているのです。



政府も推進する地方副業の仕組み
現在、政府は地域活性化起業人制度を通じて地方副業を積極的に支援しています。総務省の発表 によると、令和6年度の地域活性化起業人は企業派遣型が780名、副業型が91名となり、合計で871名と過去最高を記録しました。

この制度の注目すべき点は、参加者が本業で培ったスキルを活かしながら、新たな経験と成長の機会を得ていることです。活動分野は多岐にわたり、観光振興、自治体DX、地域産品の開発、販路拡大など、都市部のビジネスパーソンの専門性を求める領域が中心となっています。

制度利用による具体的な効果として、以下が報告されています:

■人材育成・キャリアアップ: 多彩な経験を積むことによる能力向上
■ネットワーク拡大: 地域との新たな人脈構築
■社会貢献実感: 地域課題解決への直接的関与
■事業感覚の醸成: 中小企業や自治体での経営者視点の体験



地方副業で求められるスキル領域
地方副業で特に求められているテーマを見ると、都市部ビジネスパーソンの強みが活かせる領域が明確になります。

1.商品/サービス企画(21.3%): 新商品開発や既存サービスの改善提案
2.マーケティング/PR(15.5%): デジタルマーケティングやブランディング戦略
3.営業/販路拡大(15.0%): 新規顧客開拓や販売チャネルの構築


これらは都市部の大企業で培われる専門性でありながら、地方企業にとっては不足しがちなスキルでもあります。このマッチングこそが、地方副業がキャリアに与える価値の源泉となっているのです。

地方副業の需要が高まっている理由には、地方企業の人材不足も背景にあります。
2024年の調査では、副業受入れを行う企業の62.0%が「人材不足」と回答しており、前年から6.8ポイント増加しています。
この状況は、副業人材にとって多様な経験を積む絶好の機会を提供しています。


2. 副業経験がもたらすスキルアップ効果


実証されたスキル向上のメリット
地方副業の効果について、客観的なデータが示す結果は非常に興味深いものです。厚生労働省の最新調査「副業・兼業を通じたキャリア形成及び企業内での活躍に関する調査研究」 では、副業容認企業を対象とした調査で以下の効果が実感されています。

【企業が実感する副業の効果】
■従業員のスキル向上:49.7%の企業が効果を実感
■従業員のモチベーション向上:50.3%
■社外人脈拡大:52.2%
■従業員の視野拡大・自主性向上:44.7%

これらの数値は、副業が単なる「お小遣い稼ぎ」ではなく、本業のパフォーマンス向上に直結する成長機会であることを明確に示しています。



パーソル総合研究所の詳細調査結果
さらに詳細な分析として、パーソル総合研究所の「第三回 副業の実態・意識に関する定量調査」 では、副業による本業への具体的な影響が数値化されています。

【副業が本業に与えるポジティブな影響】
■「既存のやり方にこだわらず、よいと思ったやり方で仕事をするようになった」:43.5%
■本業のモチベーション向上:23.1%
■会社へのロイヤリティ向上

特に注目すべきは、副業実施者の7割弱が何らかの効果を実感しており、その内容が「視野の拡大(30.4%)」「業務で役立つスキル・知識の獲得(19.0%)」「モチベーション向上(18.8%)」と、キャリア形成に直結する要素が上位を占めていることです。



地方副業特有のスキル獲得機会
地方副業では、都市部の大企業では経験できない幅広い業務領域への関与が可能です。
この特徴は、以下のような独特なスキル獲得機会を提供します。

1. ゼネラリストスキルの強化
地方の中小企業や自治体プロジェクトでは、一人が担当する業務範囲が広く、戦略立案から実行、効果測定までを一貫して経験できます。これは転職市場で高く評価される問題解決能力やプロジェクトマネジメント能力の向上に直結します。


2. エンプロイアビリティの向上
パーソル総合研究所の調査では、副業によって最も高まった就業能力として「傾聴力(48.3%)」「主体性(47.4%)」「発信力(45.8%)」が上位にランクインしています。これらの能力向上は、本業先での「継続就業意向」「上昇意向」にプラスの影響を与えることが実証されています。


3. デジタル変革への対応力
地方副業で特に需要が高いのがDX分野です。総務省の地域活性化起業人制度でも「自治体DX・地域DX」が主要な活動分野となっており、最新のデジタル技術を地方の現場で実装する経験は、今後のキャリアで大きな差別化要因となります。


4. 異文化適応力とコミュニケーション能力
地方の風土や文化に適応しながら成果を上げる経験は、多様なステークホルダーとの調整経験となり、グローバル化が進む現代ビジネスで重要視される能力の向上につながります。



これらのスキル獲得は、単発の研修や座学では得られない実践的な経験に基づくものです。そのため、転職面接や昇進選考において、具体的なエピソードとして語れる強力なアピール材料となるのです。


3. 転職市場での地方副業経験の価値


転職成功率への影響
転職市場における地方副業経験の価値は、近年急速に高まっています。
2024年の転職動向調査によると、転職後に年収が上がった人の割合は約4割となっており、この中でも副業経験を持つ転職者は平均を大きく上回る傾向にあります。

転職市場の現状を見ると、2024年11月の転職求人倍率は2.82倍と売り手市場が継続しており、特にIT・通信業(7.46倍)、コンサルティング業(9.73倍)といった、地方副業で培われるスキルと親和性の高い業界で高い倍率を記録しています。

Job総研の「2025年 副業・兼業の実態調査」では、注目すべきデータが示されています。副業・兼業「経験あり派」の年収別分布を見ると、「701万〜1,000万円以下」が40.9%で最多となり、高所得層ほど副業経験率が高いという「やった者勝ち」の傾向が明確になっています。



人事担当者が評価するポイント
企業の人事担当者へのヒアリング調査では、地方副業経験者に対する評価として以下の点が特に重視されています:

1. 自律性・主体性の高さ
地方副業では、リモートワークが基本となることが多く、自己管理能力や主体的な行動力が不可欠です。厚生労働省の調査でも「成果コミットメント」や「仕事の組立スキル」が、パフォーマンス向上と過重労働抑制の両方に効果があることが実証されています。これらの能力は、どの企業でも求められる重要な資質として高く評価されます。


2. 課題解決能力の実証
地方副業では、限られたリソースの中で成果を出すことが求められます。パーソル総合研究所の調査では、副業先でのパフォーマンス発揮には「固有ルールの理解」「人的ネットワークの構築」「信頼関係の構築」が重要であることが明らかになっており、これらを短期間で実現できる能力は、創意工夫による問題解決能力の証明となります。


3. 多様な視点・柔軟性
異なる業界や地域での経験は、多角的な視点と柔軟な思考力を養います。これは特に、新規事業や組織変革を推進する企業で重視される能力です。副業者と接することで周囲に与える影響として、「視野の拡大」「社内のコミュニケーション活性化」「チャレンジ意欲向上」が報告されており、組織全体への波及効果も期待されています。



年収アップの実態と市場価値
地方副業経験が転職時の年収交渉に与える影響は顕著です。
転職市場における具体的な効果として、以下が確認されています。

【転職後の年収変化(2024年実績)】
■全体平均:転職後の平均年収509.3万円(転職前より22.0万円増)
■特に男性30代では約5割が年収アップを実現
■副業経験者の年収アップ率はさらに高い傾向


【地方副業経験者の差別化要因】
1.地域創生・社会貢献経験:
ESG経営やCSR活動を重視する企業が増える中、社会貢献性の高い副業経験は強力な差別化要因

2.実践的なDXスキル:
地方の現場でデジタル変革を推進した経験は、多くの企業が求める実務レベルのDX人材の証明

3.マルチステークホルダー調整力:
自治体、地元企業、住民など多様な関係者との合意形成経験


【業界別評価の傾向】
■コンサルティング業界: 地方企業の経営課題解決経験を高く評価
■IT業界: 地方自治体DXプロジェクトの実績を重視
■製造業: 地方工場や中小企業との連携経験を評価
■金融業界: 地域金融機関との協働経験や地方経済理解を重視



これらの要因により、地方副業経験者は転職市場において希少性と実務性を兼ね備えた人材として位置づけられ、結果として年収アップや条件向上を実現しやすい状況にあります。


4. 昇進・キャリアアップへの好影響


本業での評価向上のメカニズム
地方副業が本業での昇進に与える影響について、複数の調査結果が興味深い傾向を示しています。厚生労働省の調査研究では、副業・兼業の効果として企業側が実感する項目で、従業員のモチベーション向上(50.3%)と視野拡大・自主性向上(44.7%)が高い数値を記録しており、これらは昇進査定で重視される要素と直結しています。

スキルの相互作用効果が特に顕著に現れるのが以下の領域です。

1. コミュニケーション能力の向上
パーソル総合研究所の調査では、副業によって高まった就業能力として「傾聴力(48.3%)」が最上位にランクインしています。地方副業では、多様なステークホルダー(自治体職員、地元企業、住民等)との調整が必要となり、異なる価値観や利害を調整するコミュニケーション力が自然と身につきます。


2. リーダーシップの発揮
地方の中小企業やプロジェクトでは、少数精鋭のチームで責任ある役割を担うことが多く、若手でも実践的なマネジメント経験を積むことができます。これは本業での管理職候補としての評価向上に直結します。


3. 事業感覚の醸成
地方企業では経営層との距離が近く、経営者視点での意思決定プロセスを間近で体験できます。この経験は、本業での新規事業提案や業務改善において、より経営視点に立った提案ができる能力として評価されます。



実績による信頼獲得
地方副業での成果は、具体的な数字や事例として示しやすく、本業での評価面談や昇進選考において説得力のある材料となります。
以下のような実績が特に高く評価される傾向にあります。

【定量的成果の例】
■地方企業の売上向上(ECサイト構築により○○%増加等)
■観光客数の増加(デジタルマーケティング施策により○○人増等)
■業務効率化の実現(DX推進により○○時間削減等)

【定性的成果の例】
■地域ブランドの確立とメディア露出の増加
■産学官連携プロジェクトの立ち上げと推進
■地域コミュニティの活性化と住民満足度の向上



管理職登用への影響
人事制度研究によると、副業経験者は管理職への登用率が高い傾向にあります。
2024年の調査では、副業経験がある会社員のうち、年収701万円以上の高所得層が40.9%を占めており、これは管理職レベルの年収帯と重なります。

【管理職登用率が高い理由】
1. マネジメント経験の早期獲得
地方副業では、年齢に関係なく責任ある立場を任されることが多く、20代・30代でも実践的なマネジメント経験を積むことができます。総務省の地域活性化起業人制度では、副業型では30〜49歳で6割を占めており、働き盛りの年代が積極的に挑戦している状況が伺えます。


2. 社外ネットワークの活用能力
地方副業を通じて築いた人脈は、本業での新規事業開発や販路拡大に活かされることがあります。パーソル総合研究所の調査では、企業が副業容認する理由として「社外人脈拡大(52.2%)」が上位にランクインしており、ネットワーク活用力が組織に価値をもたらすことが認識されています。


3. 変革推進力の実証
地方の課題解決に取り組んだ経験は、組織変革や業務改善を推進する能力の証明となります。副業者と接することで周囲に与える影響として「経験がないことへのチャレンジ意欲向上(14.7%)」「変化を前向きに捉えること(14.3%)」が報告されており、変革推進のキーパーソンとしての評価につながります。



キャリアの多様化と選択肢の拡大
地方副業経験者は、将来のキャリア選択肢が大幅に拡大します:

【拡大するキャリア選択肢】
■地方企業への転職: 実際の働き方を体験済みでミスマッチが少ない
■独立・起業: 事業運営の実務経験が豊富
■コンサルタント: 多様な業界・地域での課題解決経験
■社内起業: 新規事業立ち上げの実績


これらの選択肢を持つことで、キャリア交渉力が向上し、結果として昇進や待遇改善につながるケースが多く報告されています。特に、2025年問題による労働者数の減少が予想される中、希少性の高いスキルと経験を持つ人材として、より有利な条件での昇進や転職が期待できます。

企業側の認識変化も追い風となっています。副業容認企業の割合が60.9%に達し、「禁止するべきものではない」という考え方が主流になりつつある現在、副業経験を積極的に評価する企業文化が形成されており、これが昇進への好影響をさらに強化している状況です。


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まとめ


本記事では、地方副業で拓く新たなキャリアの可能性について詳しく解説しました。

地方副業は、単なる副収入源を超えて、キャリア全体に大きなプラス効果をもたらします。
地方副業に興味を持たれた方は、まず月額10万円未満の小規模なプロジェクトから始めることをお勧めします。総務省の地域活性化起業人制度では制度的なサポートも充実しており、商品・サービス企画、マーケティング・PR、営業・販路拡大といった本業スキルを活かせる分野から探してみてください。

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