【若手社会人向け】
最新の社会貢献の形とは?

地域・副業・スキル活用で始める新しいキャリアの築き方

みなさんこんにちは、Otanomiコラム担当です。
社会人になって数年経つと、「自分の仕事は社会の役に立っているのだろうか?」「もっと意味のあることがしたい」という想いを抱くことはありませんか?

実は、内閣府の「社会意識に関する世論調査」 (令和6年10月調査)によると、「社会のために役立ちたい」と思っている人は63.6%にも上り、前回調査と比べて増加傾向にあります。

でも、「社会貢献」って具体的に何をすればいいのか、どうやって始めればいいのか、自分のスキルをどう活かせばいいのか...そんな疑問を持つのは当然です。本記事では、若手社会人のあなたが今すぐ始められる社会貢献の新しい形を、地域での活動から副業まで、実例とともに詳しく解説します。

あなたの専門スキルと情熱が、思っている以上に社会に大きなインパクトを与えられることがわかるはずです。一歩踏み出す勇気と具体的な方法を、一緒に見つけていきましょう。

1. そもそも社会貢献とは?若手が知っておきたい基本の考え方


社会貢献の本当の意味
社会貢献とは、個人や組織が社会全体の福祉向上や課題解決のために行う活動のことです。
従来のイメージでは「ボランティア=無償奉仕」と考えられがちでしたが、現代の社会貢献はもっと多様で柔軟な形を取っています。

特に注目すべきは、社会貢献と個人の成長やキャリア形成が密接に関わっていることです。実際、内閣府の調査では、社会への貢献意識を持つ人々が「自分の職業を通して」(40.1%)、「環境美化、リサイクル活動などの自然・環境保護に関する活動」(36.3%)、「高齢者・障害者・こどもに対する社会福祉に関する活動」(29.0%)など、多様な方法で社会に関わろうとしていることが分かっています。

つまり、社会に貢献したいという想いと、自分自身を成長させたいという気持ちは、実は同じ方向を向いているのです。



現代の社会貢献の3つの特徴
【1】スキルベースの貢献
現代の社会貢献は、あなたが仕事で培った専門スキルを活用できます。IT、マーケティング、デザイン、経営など、どんな分野でも社会課題解決に役立てることが可能です。専門知識を活かすことで、より効果的で持続可能な支援が実現できます。

【2】成果を実感できる活動
単なる「いいことをした」という満足感ではなく、具体的な成果や社会へのインパクトを実感できる仕組みが整っています。プロジェクト型の活動が増え、明確な目標設定と達成感を得られる機会が増えています。

【3】キャリアにプラスになる経験
社会貢献活動を通じて得られる経験やネットワークは、本業でのキャリアアップにも直結することが多くなっています。異業種の専門家との協働や、通常の業務では得られない課題解決の経験は、あなたの市場価値を高める重要な資産となります。



若手社会人にとっての社会貢献の価値
20代・30代のあなたにとって社会貢献活動は、単なる「余暇の善行」ではありません。自己成長と社会へのインパクトを同時に実現する重要な機会です。ボランティア活動を通じて、社会性が身に付き、社会でどんなことが問題なのかを知ることができます。
また、本業では得られない貴重な人脈形成の場としても機能します。

特にZ世代を中心とした若者層では、環境問題解決のボランティア活動への参加が増加しており、将来的に企業や行政、研究機関で環境問題解決に貢献できる人材としても期待されています。


2. 副業で実現する地域貢献と自己成長の両立


地方副業:新しいキャリアの可能性
地方副業という新しい働き方が注目を集めています。これは都市部で培ったスキルを地方の課題解決に活かし、地域貢献しながら収入とスキルアップを実現するアプローチです。従来の「無償ボランティア」とは異なり、正当な報酬を得ながら社会貢献できる点が大きな特徴です。

総務省の「副業・兼業活用に関する事例調査」によると、地方自治体が主導する副業・兼業人材活用事業が全国で展開されており、以下のような実績が報告されています。


地方副業の主な領域
◼️地域企業のDX支援:
ITスキルによる地域企業の競争力向上。
福島県会津若松市では副業人材を活用した地域中小企業のデジタル化支援が成功を収めています。

◼️マーケティング・ブランディング支援:
地域の特産品や観光資源の販路拡大。
鳥取県では副業マーケターが地域の特産品をSNSで発信し、売上を大幅に増加させた事例があります。

◼️経営戦略立案支援:
中小企業の事業計画策定や新規事業開発のサポート。
富山県南砺市では「副業応援市民プロジェクト」として、都市部の専門人材と地域企業をマッチングしています。



実際の成功事例から学ぶ
◼️京都府北部地域:「海の京都」未来共創ネットワーク
京都府舞鶴市を中心とした5市2町が連携し、副業人材を活用した地域活性化プロジェクトを展開しています。地域企業の経営者が抱える課題に対し、副業人材が「壁打ち相手」となり、多くの気づきを提供することで、地域経済の活性化に貢献しています。

◼️和歌山県:副業兼業人材活用支援
和歌山県では、南紀白浜エアポートと連携し、首都圏からのアクセスの良さを活かした副業人材誘致を実施。商品開発や情報発信の分野で、地域の湯治場文化を未来に継承する取り組みが進んでいます。

◯参考資料:副業支援事例



地方副業の始め方
【ステップ1】自分のスキルの棚卸し
まず、あなたが持っているスキルを整理してみましょう。技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力や企画力なども重要な資産です。これまでの職務経験で培った専門性を明確にすることが第一歩です。

【ステップ2】関心のある地域・課題の特定
地域創生、観光振興、産業振興など、どの分野に関心があるかを明確にします。
出身地や思い入れのある地域から始めるのも良い方法です。

【ステップ3】マッチングプラットフォームの活用
地方副業専門プラットフォームでは、都市部の正社員と地域企業を結ぶマッチングサービスを提供しています。自治体によっては交通費や宿泊費の補助制度も用意されており、経済的な負担を軽減できます。


3. 地域から始める社会貢献活動の第一歩


身近な地域で始められる活動
社会貢献というと大げさに聞こえるかもしれませんが、実はあなたの住む地域に多くの参加機会があります。

内閣府の調査では、地域での付き合いの程度について、「地域の行事や会合に参加したり、困ったときに助け合う」と答えた人が30.3%、「地域の行事や会合に参加する程度の付き合い」が27.3%と、半数以上の人が何らかの地域活動への参加意欲を持っていることが分かっています。


すぐに始められる地域活動
◼️地域清掃活動
週末の1〜2時間から参加可能な環境美化活動は、最も身近な社会貢献の形です。
公園や海岸、自分が住む街の歩道のゴミ拾いなど、特別なスキルや経験を必要とせず、気軽に始められます。

◼️子ども向け学習支援
無料塾での指導や読み聞かせ活動は、教育格差の解消に直接貢献できる活動です。
あなたの学習経験や仕事で得た知識を、次世代に伝える貴重な機会となります。

◼️高齢者支援
傾聴ボランティアや買い物代行サポートなど、高齢化社会における重要な支援活動です。
人生経験豊富な高齢者との交流は、あなた自身の人生観を豊かにしてくれます。

◼️地域イベントの運営サポート
祭りや地域活性化イベントの手伝いは、多様な人々と協働する経験を得られる絶好の機会です。
イベント企画や運営のスキルも自然と身に付きます。

◼️デジタル時代の新しい地域貢献
現代では、オンラインを活用した地域貢献も活発になっています。Z世代を中心とした若者層では、特に環境問題解決のボランティア活動への参加が増加しており、2019年から2022年にかけて登録者が継続的に増加しています。


【オンライン地域貢献の具体例】
◼️クラウドファンディングへの参加:
地域プロジェクトへの資金支援を通じて、遠隔地からでも貢献できます。

◼️オンライン言語翻訳ボランティア:
外国人住民の支援として、文書翻訳や通訳サポートを提供できます。

◼️SNSを活用した地域情報発信:
地域の魅力や課題をSNSで発信することで、関係人口の創出に貢献します。



参加のハードルを下げる方法
多くの若手社会人がボランティア参加をためらう理由は「時間がない」「情報がない」という2点です。
これらの課題を解決するポイントをお伝えします。

【時間の問題を解決する】
◼️単発参加OKの活動を選ぶことで、継続のプレッシャーなく参加できます
◼️平日夜や週末開催のイベントを探せば、本業との両立が可能です
◼️月1回から参加可能な継続型活動なら、無理なく続けられます


【情報収集の効率化】
◼️SNSでのフォロー:
興味のあるボランティア団体をSNSでフォローすることで、最新の活動情報をタイムリーに入手できます。

◼️社会福祉協議会のボランティアセンター:
各市区町村にあるボランティアセンターでは、地域の活動情報を一元的に管理しており、相談から登録まで丁寧にサポートしてくれます。


4. 社会貢献活動がもたらすキャリアへの意外なメリット


スキルアップと人脈形成の場として
社会貢献活動は、本業では得られない貴重なスキルアップの機会を提供してくれます。活動を通じて、異業種の専門家や志の高い仲間とのネットワークを築くことができ、これが将来のキャリアに大きな影響を与える可能性があります。

【具体的なスキルアップ事例】
◼️リーダーシップスキル
プロジェクトを推進する経験を通じて、チームをまとめ、目標達成に向けて導く力が養われます。本業でまだリーダー経験がない若手にとって、ボランティア活動は絶好のトレーニングの場となります。

◼️コミュニケーション能力
多様な背景を持つ人々との協働を通じて、相手の立場を理解し、効果的にコミュニケーションを取る能力が向上します。これは現代のビジネス環境において最も重要なスキルの一つです。

◼️課題解決能力
限られたリソースでの成果創出を経験することで、創造的な問題解決能力が磨かれます。予算や人員が限られた環境で成果を出す経験は、ビジネスの現場でも直接活かせます。

◼️マネジメントスキル
ボランティアチームの統括を通じて、人材マネジメントの実践的なスキルを習得できます。指示命令系統が明確でない環境でのマネジメント経験は、より高度な対人スキルを要求されます。



企業からの評価向上
現代の採用市場では、社会貢献活動の経験が高く評価される傾向があります。特に若手社員を採用する企業では、「成長意欲と社会貢献性」を重視する候補者を積極的に評価しているケースが増えています。

経団連の「社会貢献活動に関するアンケート」(2024年) によると、企業の社会貢献活動への取り組みは年々進化しており、社会課題解決に積極的な人材を求める傾向が強まっています。

社会貢献活動を通じて得られる経験は、面接やキャリア面談で具体的なエピソードとして語ることができ、あなたの価値観や行動力を示す強力な材料となります。



モチベーションと満足度の向上
「自分の仕事が人と社会を良くしている」という実感を持つことで、日々の業務に対するモチベーションも大きく向上します。これは一時的な満足感ではなく、長期的なキャリア満足度の向上につながる重要な要素です。

内閣府の調査では、社会への貢献意識を持つ人の割合が63.6%に達しており、前回調査(61.4%)と比べて増加傾向にあることが確認されています。
これは、社会貢献が個人の幸福感や生きがいに直結していることを示しています。



将来のキャリア選択肢の拡大
社会貢献活動の経験は、将来のキャリアチェンジや独立起業の際にも大きなアドバンテージとなります。NPOや社会的企業への転職、社会課題解決をテーマとした事業立ち上げなど、多様なキャリアパスが見えてくるでしょう。

また、大手企業でもCSV(共通価値創造)やESG経営への取り組みが重要視されており、社会貢献活動の経験を持つ人材のニーズが高まっています。持続可能な社会の実現に向けて、ビジネスと社会貢献を融合させる人材が今後ますます求められていくでしょう。


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Otanomiは、「副業・兼業から始める地方創生」をテーマに、地方自治体や企業の課題解決に対する取り組みにチャレンジできるサイトです。
Otanomi

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応募をしてもいきなり採用されるわけではなく、しっかり話しを聞いたうえで判断ができるためお互いに安心できる環境が整っています。

フリーランス・副業・兼業などで地域と繋がってみたい際は、ぜひOtanomiをご利用ください。 副業からはじめたい場合も歓迎です。


まとめ


本記事では、若手社会人が知っておくべき最新の社会貢献の形について詳しく解説しました。

社会貢献は、決して特別な人だけができることではありません。内閣府の調査が示すように、63.6%もの人が「社会のために役立ちたい」と思っているという事実は、多くの人が社会貢献への関心を持っていることを示しています。

現代の社会貢献活動は、従来の「奉仕的なボランティア」から大きく進化し、個人の成長とキャリア形成を同時に実現できる機会へと変化しています。

地方副業という新しい形の社会貢献は、あなたの専門性を活かしながら、社会課題解決に貢献し、さらには収入やスキルアップにもつながる可能性を秘めています。あなたの持つスキルと情熱が組み合わさったとき、それは思っている以上に大きな社会的インパクトを生み出すことでしょう。