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【事例3選】フリーランス×地方創生

みなさんこんにちは、コラム担当のあらぽんです。

現代のビジネス環境は大きく変化し、フリーランスという働き方が注目される時代になりました。地方においても新しいビジネスの創出や働き方の改革が求められています。そこで、フリーランスとして働くメリットや仕事の探し方、さらに地方で活躍しているフリーランスの方の事例などについて、本記事で紹介をしていこうと思います。

フリーランスとは


フリーランスとは、企業に所属せず、個人で仕事を請け負う人のことです。会社とは雇用契約を結ぶのではなく、業務委託契約を結ぶのが一般的と言われており、働く場所や時間などは自分で決めることができる自由度が高いことが特徴です。自分の得意分野を活かして働けるスタイルです。
一方で、労働基準法などの法律が適用されず、確定申告や税金、保険(控除)などの各種手続きに関して、自分で対応する必要があります。

フリーランスには様々な職種があり、デザイナー、エンジニア、マーケター、ライターなどがあります。
働き方は、完全に自由なスタイルの「フリーランス」をはじめ、一定のクライアントとの契約を持ちながら、フレキシブルな働き方ができる「セミフリーランス(サラリーマン+フリーランス)」、他のフリーランスとの共同で、プロジェクト毎に参加する「コワーキングスペース」などがあります。

また、一人で働くためにさまざまなスキルを身に付ける必要があります。業務に必要なツールや知識、経験を習得するためのオンライン学習や独学など、積極的な行動が欠かせません。このように知識やスキルを身につけることで、自信にもつながり、クライアントに高品質なサービスを提供していくことで、持続的にフリーランスとして働いていくことができます。

地方で働くメリットと地域経済に与える影響


実際に、フリーランスとして地方で働くことのメリットとは?また、地域経済にはどのような影響を与えるのか、それぞれご紹介していきます。

【地方で働くメリットについて】
■住居費が抑えられる
都市部の住居費と比較して、地方では比較的低い場合が多いため、負担が少なくなります。住居費を安く生活コストを抑えることができ、経済的に余裕を持った暮らしをしたい方にはフリーランスは最適な選択肢となり得るでしょう。

■集中できる環境と生活
都市部では多くの人が集まるため、騒音や混雑が起こりがちです。しかし、地方では静かな環境が保たれており、集中力が高まると言われています。仕事に打ち込むことができるような環境が整っているため、生産性が高くなるというメリットもあります。

また、地方は都市部と比較して、生活がリラックスできる環境があります。精神的にも疲れにくくストレスが少ないため、地方での生活は身体的にも優しくて健康で充実した生活を送ることができるでしょう。

■地方の人々との交流
地方では多くの人々がコミュニティを形成しており、交流がしやすい環境があります。例えば、地域のイベントやお祭りに参加することで、地元の人々と自然と関わることができ、文化や伝統を体験して地域理解へもつながります。
こうしたコミュニティを広げていくことで、地元の人々と共に地域の課題や魅力を発見することができ、地方の発展に貢献することもできるでしょう。

【地域経済に与える影響について】
■地方創生の推進
1.フリーランスが地域に定着することで、地域経済における人材不足問題の解決に貢献することにつながるでしょう。
例えば、フリーランスが地域で仕事をすることで、地元企業や住民とのネットワークが広がっていきます。地域内に定住することで、地域におけるさまざまな問題についての解決方法を提供することができ、地方創生につながることが期待されます。

2.地方企業や商店の活性化にもつながっていくでしょう。
例えば、地元で開かれるイベントにおいて、企画や運営に関する仕事を、これまで地元の方が担当していたところから、広報・PRを得意とするフリーランスが担当することで、地元企業や商店の商品を多くの方に広めていけます。こうしたことから、フリーランスが関わることで地域内で新たなビジネスチャンスが生まれ、地方経済の活性化につながっていくと考えられます。

地方でフリーランスとして働くための仕事の探し方


■SNSを活用
LinkedInやTwitter、FacebookなどのSNSを活用して、自分のスキルや実績を積極的に発信し、業界の専門家などと交流することで、新たなクライアント先を獲得でき、仕事の情報を得るチャンスが生まれます。

■フリーランス向けのサイトを活用
以前、おすすめのサイトをご紹介していますので、ぜひ、こちらからアクセスしてみてください。当サイトOtanomiの掲載プロジェクトもフリーランスの方は大歓迎です。


■イベントやセミナーへの参加
地域のイベントやセミナーに参加することで、地域のビジネスコミュニティとの接点を得ることができます。イベントやセミナー参加の見つけ方は、下記を参考にしてみてください。

【Peatix(ピーティックス)】 専用のアプリをダウンロードし、Facebook・Twitter・Google・Appleアカウントのいずれかでログインして登録するか、もしくは、メールアドレスにてユーザー登録(無料)を行います。Peatixには、エンタメ・ライフスタイル・ビジネスなど 15,000を超えるイベントがあることが特徴で、全国各地で開催しているオンラインorオフラインどちらのセミナーも探すことができます。
Peatix(ピーティックス)公式サイト


【こくちーずプロ】
公式サイトから、Facebookのアカウントからログインして登録するか、もしくは、メールアドレスにてユーザー登録(無料)をすることで、オンラインorオフラインのセミナーへ参加が可能です。都道府県ごとに検索をかけて探したり、ITやマーケティングのセミナーから、人脈づくりのための交流会イベントまで、豊富なジャンルから選択できます。
こくちーずプロ公式サイト

地方で活躍するフリーランス事例【3選】


1.農業分野で地域貢献する「デザイナー」
Sさんは、フリーランスとしてロゴ制作などのグラフィックデザイナーを経験し、新潟県へIターンして地域おこし協力隊として赴任され、現在は6次産業化に取り組むウコン農家をされています。

お店やイベントの企画ディレクションなど、継続的に地域に関わる仕事に興味を持ったことで、地域おこし協力隊に着任して、これまでに培ってきたデザイナーなどの経験を生かして自分がつくったものに長期的に携われる仕事へ。

その後、地域おこし協力隊を通して出会ったのが、地元のウコン農家さんでした。農作業を教わりながらウコンの栽培をする中で、ウコンを活用した新商品を開発しようと思い、地域おこし協力隊を約1年で卒業。

Sさんは事業としてウコンの6次産業化を目指すために起業されました。クラウドファンディングでのファン作りや資金調達などを通して、ノンアルコールのウコンシロップを商品化、ブランドを立ち上げられました。現在は、原料となるウコンの生産から主力商品であるウコンのシロップの製造・販売までを一貫して行い、コースターやステッカーなどのプロダクト開発もされ、デザイナーとしての経験がさらに活かされた事例です。

2.労働力不足を助ける「エンジニア」
Kさんは、12年業務アプリケーションの開発に携わり、現在フリーランスとして、個人や法人がWeb上だけで商品を売買できる仕組みの中で使われる、オートメーション化した倉庫を管理するシステムを作っています。そこでは、テスト計画・設計、品質管理、CI/CD環境の構築等に携わっています。

こうしたスキルを広げるべく地域貢献するために、北海道でエンジニアの方向けに勉強会の活動・運営をされており、スキルベースを向上させることを目標に行われています。

Mさんは、IT企業数社でシステム開発を経験し、小売業の社内SEなどを経て、フリーランスとして独立。自治体や小売業のシステム開発プロジェクトに参画したり、北海道内の農業向けシステム開発、並行してシステムの保守の仕事に携わっています。

これまでの経験を活かして、北海道にいる小学生向けプログラミング教育のイベントでボランティア活動をするなど、地域に根差した取り組みをされています。

3.地方印刷会社が手つかずだった課題を解決する「広報・PR」
愛知県にある印刷会社が抱えていた課題は、自社で製作している業務用ステッカー商品を認知してもらうための広報・PR活動。この課題を解決するべく、3名の人材が関わりました。

3か月ごとに目標設定と課題に対しての改善策に取り組んでいくことを決め、それぞれ担当ごとに分かれて、プレスリリースの配信やSNS(Twitter)の運用、ユーザーの意見を反映したECサイトや商品のアップデートといったことを行いました。プレスリリース配信に際しては、ニュースネタをつくるために一般消費者とオンライン座談会を開催するなど、一人ひとりの声を集めてサービスの向上につなげる取り組みを実施。

結果として、社内で広報をできる方が社長だけだったところから、3名の力を借りることで、課題だった広報・PR活動を進めていくことができた事例です。

まとめ


フリーランスと地方創生が結びつくことで、新たなビジネスチャンスが生まれるだけでなく、地域に根付いた仕事や生活スタイルを確立することができます。フリーランスとして地方に身を置いて生活をし働くことで、より自己実現や幸福度の高い生活が実現すると考えられます。今後、フリーランスと地方創生の関係は一層深まり、社会全体にとってプラスの影響を与えていくのではないでしょうか。
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