【第三弾】
地方創生系ビジネスプランコンテスト受賞プランまとめ

地方創生系のビジネスプランコンテストを詳しくご紹介!

みなさんこんにちは、Otanomiコラム担当です。

地方創生に取り組みたいけれど、具体的にどんなビジネスアイデアがあるのだろう? そんな疑問をお持ちの方に向けて、2025年に全国各地で開催されたビジネスプランコンテストの受賞事例を一挙にご紹介します。

全国の自治体や企業が主催するこれらのコンテストでは、データ分析を活用した政策提案、伝統産業×デジタル技術の融合、DXによる社会課題解決、観光振興や関係人口創出など、地方創生につながる革新的なアイデアが数多く生まれています。

実際に事業化された事例も多く、これから地方創生ビジネスを考える方にとって、貴重なヒントが詰まった内容です。ぜひ最後までご覧ください。

◆【第一弾】の記事:こちら
◆【第二弾】の記事:こちら

1. データ分析・DX技術で加速する地方創生プラン


データ分析とデジタルトランスフォーメーション(DX)は、地方創生を加速させる重要な要素です。RESASなどの地域経済分析システムやAI技術を活用し、地域の産業効率化や新たな価値創造に取り組む革新的なビジネスプランが数多く誕生しています。

地方創生☆政策アイデアコンテスト2025(大学生以上一般の部)
内閣府地方創生推進室と経済産業省が共催する本コンテストは、RESASなどのデータ分析システムを活用した政策アイデアを競う、地方創生分野で最も権威あるコンテストの一つです。


⭐️地方創生担当大臣賞(最優秀賞)⭐️
(1)「越境共創」から始まる地域の未来 -境界を越えて、栗登一平が共に創る新しい価値のデザイン案-
■提案者: 株式会社フォーバル×島田制作合同会社×株式会社Next IWATE/チームきづなPARK
■対象地域: 岩手県一関市・平泉町、宮城県栗原市・登米市

【ビジネスアイデアのポイント】
県境を越えた広域連携により地域資源を共有し、新しい価値を創造。企業と地域が連携した実践的な提案が評価されました。地方公共団体や民間事業者など、地域全体を巻き込んだデータに基づく調査・分析・政策提案が特徴です。


(2) 土佐和紙×デジタルで産業拡大!~令和の文化継承モデル~
■提案者: 北海道大学・京都大学・関西学院大学・島根県立大学/良食良寝
■対象地域: 高知県全域

【ビジネスアイデアのポイント】
伝統産業である土佐和紙にデジタル技術を掛け合わせることで、伝統文化の継承と産業拡大を両立。伝統×デジタルという新しい切り口が、地方創生ビジネスの可能性を広げます。


⭐️優秀賞⭐️
(1)釣って、泊まって、味わって 鳥羽で広がる釣りスタイル(三重県鳥羽市答志島)
地域の観光資源である釣りを軸に、宿泊・飲食を組み合わせた体験型観光を提案。データに基づく分析が評価されました。

(2)京都コンテクスト・トレイル「神社の歴史×テキストマイニング」による地域価値の再発見(京都府京都市)
神社の歴史とテキストマイニング技術を組み合わせ、データから地域の新たな価値を発見。

(3)町家と紅茶を未来につなぐ 白市まちづくりツーリズム(広島県東広島市高屋町白市)
地域の町家と紅茶文化を活用した観光まちづくりプラン。

◯参考:「地方創生☆政策アイデアコンテスト2025」


Miyagi Pitch Contest(宮城県)
宮城県DXスタートアップ創出イベント実行委員会が主催。人口減少など地域における社会課題の解決に資するDX関連ビジネスモデルを募集しています。

⭐️ 第1位・宮城県知事賞⭐️
細隙灯顕微鏡検査のAI自動化デバイス
■提案者: 松本氏
ビジネスアイデアのポイント:
AI技術により、非眼科医や医療スタッフでも簡単に操作でき、患者が目に当てるだけで高精度な眼科疾患のスクリーニングが可能。医療過疎地域や高齢者施設でも目の健康を守り、オンラインで眼科医に相談できる仕組みを提供します。

⭐️第2位⭐️
ウェブアクセシビリティツール
■提案者: 株式会社Kiva
コードを一行追加するだけで、全てのwebサービスにウェブアクセシビリティ機能をサポート。視覚や聴覚に障害がある方や高齢者などに快適なウェブアクセスを提供します。

⭐️第3位⭐️
高齢者の食事自動観察プロダクト
■提案者: バイオソノ株式会社
喉の音と音響分析AIを用いて高齢者の食事を自動観察。誤嚥をはじめ食事に起因する事故を予防し、介護事業所の食事介護をサポートします。

⭐️特別賞⭐️
3Dプリンター建築の一貫化(株式会社 築)
3Dソフトを用いて設計段階から一貫化。資材の浪費や環境負荷を抑えた迅速な建設を実現。

ベビーシッター・家事代行法人専門SaaS(株式会社キューテスト/オーディエンス賞も受賞)
予約、顧客、従業員、売上等を管理。AIにより産後うつのリスクアラートを実装し、子育てを「頼る」インフラを創出。

◯参考:Miyagi Pitch Contest 2025



千代田CULTURE×TECH ビジネスコンテスト(東京都)
東京都千代田区では、DX技術を活用した中小企業支援や新しいサービスが多数発表されました。

⭐️受賞ビジネス案⭐️
■実施機関: 千代田区商工観光課
■審査基準: 「新規性」「市場性」「課題性」の3項目を基本に審査

(1) 産業用スマートグラスによる現場DX
■提案者: フィールドクロス株式会社 代表取締役社長 鬼頭氏

【ビジネスアイデアのポイント】
中小企業の人手不足と技能伝承の課題に着目。日本製の産業用スマートグラス「InfoLinker3」と現場支援クラウドサービス「LinkerWorks」を開発。スマートグラスを着用したベテラン職人による遠隔OJTや、施工確認・点検業務の遠隔ダブルチェックを実現。人手不足の解消、職人の暗黙知の見える化、移動時間の削減が期待されます。


(2) 産後女性向けオンラインリカバリーサービス
■提案者:株式会社CoNCa(コンカ)  代表取締役 伊藤氏

【ビジネスアイデアのポイント】
産後女性の体をリカバリーするオンラインサービス事業「SOCO(ソコ)」を提供。理学療法士とAIによる身体分析を通じて改善計画を策定。BtoCだけでなくBtoBにも取り組み、復職課題や女性活躍推進にも貢献します。

◯参考:千代田カルチャー×テック


2. 地域資源を活かした地方創生ビジネスプラン


地域の特色や資源を最大限に活用し、産業振興やコミュニティ形成など、多角的なアプローチで地方創生を推進するビジネスプランが注目を集めています。

鯖江市地域活性化プランコンテスト(第18回/福井県)
「市長をやりませんか?」というキャッチコピーで知られる鯖江市のプランコンテストは、全国の大学生が2泊3日の合宿形式で鯖江市の課題解決に挑戦する、ユニークなコンテストです。

⭐️最優秀賞・オーディエンス賞⭐️
SABAEフォント
■提案者: チームフクロウ

【ビジネスアイデアのポイント】
鯖江で愛される眼鏡をフォント化することで、「SABAEフォント」を通じて鯖江を世界に発信。小中学生向け書道コンクールや大人向けデザイン賞を開催し、地域の知名度向上と眼鏡文化の浸透を図ります。


⭐️優秀賞⭐️
(1)めがねみこし!(チームキツツキ)
オリジナル眼鏡を大きな神輿にして街を練り歩くイベント。移住者と現地住民の交流を促進。

(2)動物園Chill night(チームフラミンゴ)
シーシャ、お酒、レッサーパンダを活用した夜市を開催し、「夜の鯖江」を創出。

【実現率の高さが特徴】
過去の受賞プランは実際に事業化されており、第17回の最優秀賞「MEGANEマッチョ」がめがねフェス2025で実現するなど、プランの実現率の高さが特徴です。

◯参考:鯖江市地域活性化プランコンテスト



横浜ビジネスグランプリ2025~YOXOアワード~
神奈川県横浜市では、スタートアップ企業の優れたビジネスプランを表彰する「横浜ビジネスグランプリ」が開催されています。

⭐️ 最優秀賞⭐️
製造業の設備保全DXを実現する「INTEGNANCE VR」
■提案者:ブラウンリバース株式会社

【ビジネスアイデアのポイント】
環境技術と社会課題解決を組み合わせたビジネスプラン。日揮グループの技術力を活かし、持続可能な社会の実現に貢献する内容が評価されました。

◯参考:横浜ビジネスグランプリ



福井発!ビジネスプランコンテスト2025
福井市を中心とした地方創生、経済活性化につながる新事業の創出を目的としたコンテストです。2025年度は応募総数65プランの中から8組のファイナリストが選出されました。

【コンテストの特徴】
地域資源を活用した観光プラン、地場産業のDX化、地域コミュニティの活性化など、福井の特色を活かした多様なアイデアが実現されています。地方ならではの新たなビジネスを発掘する点が魅力です。

◯参考:福井発!ビジネスプランコンテスト2025



萩市ビジネスプランコンテスト2025(山口県)
山口県萩市では、萩市と萩山口信用金庫が「地方創生に係る包括連携協定」に基づき開催。地域の産業振興、移住定住、雇用促進、創業機運の醸成により、地方創生を推進します。

■最終審査会: 2026年2月22日開催予定
■部門: 一般部門とアイディア部門の2部門

◯参考:萩市ビジネスプランコンテスト2025



大船渡ビジネスプランコンテスト2025(岩手県)
岩手県大船渡市では、気仙管内の地域資源の活用や地域課題への対応により地方創生につながるビジネスアイデアを募集。

■最終審査会: 2026年1月25日開催予定
■部門: ドリーム部門とビジネス部門

◯参考:大船渡市公式ホームページ


3. 観光・移住・関係人口創出で地方創生


「人のつながり」は地方創生の重要な要素です。観光振興、インバウンド対策、移住定住、関係人口の創出など、多様なアプローチで地域と人を結びつけるビジネスプランが注目されています。

福岡よかとこビジネスプランコンテスト2025
福岡県では、地域資源を活かした、または地域課題を解決する新しいビジネスの創出を支援するコンテストが開催されています。

⭐️大賞⭐️
IRON SWEETS(アイアン・スイーツ)
■提案者: 石橋氏(柳川市)

【ビジネスアイデアのポイント】
柳川の観光客に川下り後も滞在してもらうため、自社の精密な金属加工技術と柳川の地域資源を融合させた観光スイーツを開発。伝統工芸「柳川まり」をモチーフにしたベビーカステラに、地元産の小麦やあまおう、八女産の抹茶を使用。さらに、観光客が手描きの絵でオリジナルグッズをつくる体験型観光プログラム「ゆるり旅」も提供し、地域に新たな雇用機会を創出します。


⭐️優秀賞⭐️
メタバースと地域コミュニティの連携モデルで不登校の課題を解決
■提案者: 福田氏(福岡市)
不登校児童・生徒が安心して学べる「次の居場所」を福岡から全国に広めることを目指し、メタバースと地域の拠点を組み合わせたフリースクールを運営。

⭐️地域活性化賞⭐️
フルーツ銭形くん
■提案者: 手嶋氏(川崎町)
全国で年間3,000件以上発生する農産物盗難問題を解決。果樹袋にサーチタグを装着し、農場外に持ち出されるとアラームと位置情報が届く仕組みを低コストで構築します。

◯参考:福岡よかとこビジネスプランコンテスト公式サイト



しまチャレ2025 ながさき「しま」のビジネスチャレンジ(長崎県)
長崎県では、離島の課題を解決し、交流人口や関係人口の増加につながるビジネスアイデアを募集しています。

⭐️最優秀賞⭐️
健康豆『ムクナ豆』の栽培による地域活性化計画
(五島列島自然のめぐみ)

⭐️アイデア賞⭐️
海岸漂着プラスチックごみを島の資源にする!(一般社団法人 海の哲学)

⭐️意欲賞⭐️
祈りの文化の継承と島の未来を照らす"あわい"にともす灯り(せとんまち)

一次審査通過者は経験豊富な審査員からのフィードバックを受けることができ、アイデアの実現に向けた支援策も用意されています。

◯参考:しまチャレ2025公式サイト



INACOMEビジネスコンテスト2025(農林水産省)
農林水産省が支援する「INACOME(イナカム)」では、農山漁村の活性化に繋がるビジネスアイデアを募集しています。関係人口の増加や都市と農山漁村の交流が活発化するアイデアも募集テーマに含まれています。

⭐️ 最優秀賞⭐️
ZEN TEA BREW - 日本初のDIYティーカクテルキット
■提案者: 三浦氏

【ビジネスアイデアのポイント】
「個人で味わうお茶」から「仲間と乾杯するお茶」へのイノベーション。お茶の新しい楽しみ方を提案することで、茶産地の活性化につなげます。


⭐️優秀賞⭐️
(1)播種から未来を変える -発芽制御ポリマーが切り拓く新しい農業(登米氏)
(2)【QUEBICO】森とエネルギーを循環させる薪火レストラン(松本氏)

◯参考:INACOMEビジネスコンテスト2025



4. 未来の地方創生を担う学生向けコンテスト


未来の起業家を育てる学生向けビジネスプランコンテストも、全国各地で活発に開催されています。高校生や大学生が地域課題に向き合い、斬新な発想でビジネスプランを提案する姿は、地域の未来に大きな希望を与えています。

地方創生☆政策アイデアコンテスト2025(高校生以下の部)
⭐️地方創生担当大臣賞(最優秀賞)⭐️
(1) 造園という武器で持続可能なまちづくり~将来世代の地方創生~
■提案者: 愛知県立猿投農林高等学校/作庭チームSAKUR☆
■分析地域: 愛知県豊田市

高校生が学ぶ「造園」という専門技術を活用して、愛知県豊田市の地域課題を解決するプラン。将来世代が主役となって持続可能なまちづくりを実践する姿勢が評価されました。


(2) ごぱん大作戦
■提案者: 奈良県立青翔高等学校/酵母見つけて使い隊
■分析地域: 奈良県御所市

地域の酵母を活用した「ごぱん(ご当地パン)」の開発により、地域ブランドの創出と食文化の継承を目指すプラン。科学的アプローチが光ります。


⭐️優秀賞⭐️
(1) School「愛」が「消滅可能性自治体」を救う?
■提案者: 大手前高松高等学校/ふるさと「アイ」
■分析地域: 香川県全域
学校を核とした地域コミュニティの活性化により、消滅可能性自治体の課題解決を図る独創的なアイデアです。

(2) 竹からはじまる地方創生 〜放置竹林を資源に変える高千穂高校生の挑戦〜
■提案者: 宮崎県立高千穂高等学校/ウゴノタケノコ
■分析地域: 宮崎県高千穂町

放置竹林という地域課題を、バイオマス資源や商品開発に活用し、環境保全と経済活性化を同時に実現するプランです。

◯参考:「地方創生☆政策アイデアコンテスト2025」


高校生ビジネスプラン・グランプリ
全国の高校生および高専生を対象とした日本政策金融公庫主催のコンテストも毎年開催されており、将来を担う若者の創業マインド向上を目的としています。

過去の受賞案では、地域課題の解決、環境問題への取り組み、新しい商品やサービスの開発など、高校生ならではの自由な発想が光るプランが多数誕生しています。

◯参考:高校生ビジネスプラン・グランプリ


学生向けのビジネスプランコンテストは、将来の進路選択や起業家としてのキャリア形成において、非常に貴重な経験となります。競争を通じて企画力やプレゼンテーション能力、問題解決力を磨き、多くの出会いと学びを得ることができる絶好の機会です。


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Otanomiは、「副業・兼業から始める地方創生」をテーマに、地方自治体や企業の課題解決に対する取り組みにチャレンジできるサイトです。
Otanomi

Otanomiではよくある求人票ではなく課題を掲載しているため、困りごとがダイレクトに分かるという特徴があります。
課題を見て自分にできそうだな、とお考えであれば応募をし、実際に自治体や企業の担当者と話をして、条件が一致すれば実際に仕事がスタートします。

応募をしてもいきなり採用されるわけではなく、しっかり話しを聞いたうえで判断ができるためお互いに安心できる環境が整っています。

フリーランス・副業・兼業などで地域と繋がってみたい際は、ぜひOtanomiをご利用ください。 副業からはじめたい場合も歓迎です。


まとめ


本記事では、2025年に全国で開催されたビジネスプランコンテストついて詳しく解説しました。

データ分析×DX技術による社会課題の可視化・解決、伝統産業とデジタル技術の融合、地域資源を活かした観光・体験型サービス、広域連携による新しい価値創造など、地方創生を実現する多様なビジネスアイデアが生まれていることがわかります。

これらのコンテストは、単なるアイデアの披露にとどまらず、賞金の提供、専門家によるメンタリング、地域の企業や自治体との連携、ネットワーク構築の機会など、実際の事業化を見据えた手厚い支援体制が整っている点が大きな特徴です。

あなたの地域にも、まだ発見されていない資源や課題があるはずです。受賞事例から学んだ「データで地域を分析する視点」「デジタル技術で課題を解決する手法」「地域資源を組み合わせる発想」を参考に、あなたならではの地方創生ビジネスアイデアを考えてみてください。

地方創生に興味のある方、起業を考えている方、すでに地域で事業を展開されている方も、まずは身近なビジネスプランコンテストにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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