
【地方公務員アワード2024】
すごい地方公務員!受賞者まとめ
みなさんこんにちは、Otanomiコラム担当です。
全国的に「地方公務員アワード」が開催されていることをご存知でしょうか?
「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード」は、地味派手問わず成果をあげた公務員やすごい公務員を労い、そのすごさを公務員の世界の外にも届け、個々の公務員が組織の中で力を発揮しやすい環境を創ることを目的としています。
今回は、2024年度の受賞者とその内容についてご紹介します。
■過去の受賞内容についてはこちら
[23年度]
[21~22年度 東日本編]
[21~22年度 西日本編]
全国的に「地方公務員アワード」が開催されていることをご存知でしょうか?
「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード」は、地味派手問わず成果をあげた公務員やすごい公務員を労い、そのすごさを公務員の世界の外にも届け、個々の公務員が組織の中で力を発揮しやすい環境を創ることを目的としています。
今回は、2024年度の受賞者とその内容についてご紹介します。
■過去の受賞内容についてはこちら
[23年度]
[21~22年度 東日本編]
[21~22年度 西日本編]

1. 地方公務員の仕事について
地方公務員とは、市町村や都道府県などの地方行政機関で働き、地域の福祉や安全を支える公務員のことを指します。
地方公務員になるためには、国家公務員とは異なり、地方自治体ごとの採用試験を受ける必要があり、試験内容や難易度は自治体によって異なります。
地方公務員の仕事は幅広く、例えば、市役所や区役所での窓口業務や行政事務、消防署や警察署での安全管理、教育委員会での学校運営などが挙げられます。住民や企業の要望に応じるほか、社会福祉や教育の分野でも活躍するなど、地域の人々と直接関わりながら働けることが魅力のひとつです。
地域の発展や住民の安全を担う重要な役割を果たすため、日々の努力や専門的な知識の向上、コミュニケーション能力の発揮などが欠かせません。
2.地方公務員アワードとは?
地方公務員アワードは、地域社会のために優れた貢献をした地方公務員を表彰する制度です。
全国の市役所、町役場、都道府県庁などで働く公務員の中から、住民サービスの向上や地域の課題解決について特に優れた成果をあげた職員が選ばれます。
このアワードは、地方公務員の功績を広く伝え、地域社会における行政サービスの質を向上させることを目的としています。
受賞者は、住民や同僚からの推薦によって選ばれ、地域の特性を生かした独自の取り組みや、優れた行政運営の実績が評価されます。
受賞者の発表後には授賞式が行われ、その活動内容が紹介されるほか、他の自治体にも参考となる事例として共有されます。
これにより、全国の自治体における良い取り組みが広がるきっかけとなっています。
このように、地方公務員アワードは、全国で活躍している地方公務員のモチベーション向上に寄与し、地域に貢献する公務員の努力を社会全体で評価する貴重な機会といえます。

3.2024年度の受賞者11名の紹介
今回は、2024年度の受賞者11名をダイジェストでご紹介します。
(受賞者の所属や役職等は受賞時当時のものです)
(1)市民目線で新たな道を切り拓く企画職人
■池田 次郎 さん(川西市 市長公室 市制70周年記念事業事務局)
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兵庫県川西市市長公室の池田次郎さんは、広報や施策立案で卓越した成果を上げています。
2009年の入庁以来、広報課に在籍した7年間に、兵庫県広報コンクールで広報紙部門6年連続特選、写真部門で3年連続特選を受賞しました。
また、全国広報コンクールでも広報紙や組写真、企画、映像部門で入選しています。
その後、教育政策担当として、コロナ禍における全国初のハイブリッド成人式「川西エキマエOnline」を企画し、オンラインとリアルの両方で参加可能な形式を実現しました。
さらに、市内全公民館を活用した中学生向け無料学習塾を立ち上げ、教育格差の是正に貢献しています。
現在は市制70周年記念事業を担当し、特設サイトの運営やプロモーション活動を展開しています。
(2)情熱と行動力で地域社会の発展と健康増進に大きく貢献
■ 伊藤 貴規 さん(磐田市 健康福祉部 健康増進課)
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静岡県磐田市健康福祉部健康増進課の主任保健師である伊藤貴規さんは、地域活性化と健康増進に多大な貢献をしています。
2009年、若者の力で地域を盛り上げる「若者いわたネットワーク(WIN)」を設立し、毎年約6,000人が参加する「いわたゆきまつり」を開催しました。
この活動では、地域の賑わい創出と人口増加に寄与しています。
また、2013年には「静岡県男性保健師の会」を発足させ、2018年には全国規模の「男性保健師の集い」を開催するなど、約400名の男性保健師が情報交換できるネットワークを構築しました。
さらに、磐田市公式Instagramや外国人向けFacebookページの立ち上げなど、SNSを活用した情報発信にも力を入れています。
伊藤さんの多岐にわたる活動は、地域社会の発展と住民の健康づくりに大きく貢献しています。
(3)瑞浪市の魅力を全国に発信するシティプロモーションの立役者
■伊藤 允一 さん(瑞浪市 みずなみ未来部 シティプロモーション課)
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岐阜県瑞浪市みずなみ未来部シティプロモーション課の魅力発信係長、伊藤允一さんは、独創的なシティプロモーションで注目を集めています。
任天堂のゲーム「あつまれ どうぶつの森」を活用し、市公式の「みずなみ島」を再現。この取り組みは新聞で紹介され、多くの人々の関心を引きました。
また、高校生と連携した「ミライ創ろまい課」では、地域課題の解決に向けた活動を展開。
さらに、シティプロモーション動画である「奇跡の化石」は、YouTubeで58万回以上再生されるなど、国内外の映画祭で高い評価を受けています。
伊藤さんの斬新なアイデアと行動力は、瑞浪市の魅力を広く発信し、多くの人々を惹きつけています。
(4)未来につなげるふるさと納税のあり方を考案
■勝谷 聡一 さん(宇治田原町 企画財政課)
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京都府宇治田原町企画財政課の課長補佐、勝谷聡一さんは、ふるさと納税を活用した独自の取り組みで注目を集めています。寄付金の使い道を「未来を担う子どもたちのため」のみに絞り、「未来挑戦隊チャレンジャー育成PROJECT(ミラチャレ)」を立ち上げました。
このプロジェクトでは、保育所でのサーキット運動導入により、年長児の逆上がり成功率を100%にするなど、50以上の事業を自ら企画・実施しています。これらの活動により、「ふるさとチョイスAWARD 2023」自治体職員部門で大賞を受賞しました。
また、広報担当時代には、全国広報コンクールで総務大臣賞を受賞するなど、発信力にも優れています。
勝谷さんの地域愛と行動力は、宇治田原町の未来を切り拓く原動力となっています。
(5)スマホアプリ「すいりん」で窓口業務の効率化とペーパーレス化を実現
■郷田 秀章 さん(堺市 上下水道局 事業サービス課)
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堺市上下水道局事業サービス課の郷田秀章さんは、スマートフォンアプリ「すいりん」を開発し、水道業務の効率化とペーパーレス化を推進しました。
このアプリにより、電話対応やデータ入力、書類作成、郵送などの作業が削減され、年間約1,000万円のコスト削減と約3トンのCO2削減を実現しました。
また、全国70以上の自治体にノウハウを共有し、100万人以上の利用者の獲得にも成功しています。
さらに、能登半島地震の被災地での応急給水活動や継続的なボランティア活動にも参加し、地域社会への貢献も評価されています。
(6)ラリー世界大会の市民認知度を94%に向上させた立役者
■近藤 裕 さん(豊田市 生涯活躍部 市民活躍支援課)
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豊田市生涯活躍部市民活躍支援課の担当長、近藤裕さんは、ラリー世界大会の市民認知度向上に大きく貢献しました。市民団体と協力し、ラリー要素を取り入れた多彩な活動を展開。
その結果、認知度は75%から94%へと大きく上昇しています。
また、限られた予算で市民団体と共働し、約90万円の費用で1,200万円相当の効果を生み出しました。
さらに、233の市民団体が参画し、全庁的な取り組みとして27の関連課が協力するなど、近藤さんの人間力と行動力は、多くの人々を巻き込み、豊田市のまちづくりに大きく寄与しています。
(7)水産業の未来を切り拓く情熱的な研究員
■武田 亜可理 さん(愛媛県 農林水産研究所 水産研究センター環境資源室)
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愛媛県農林水産研究所水産研究センターの研究員、武田亜可理さんは、水産資源の適正維持や日本の漁業復活、地域漁業の再生に情熱を注いでいます。
全国各地の漁場を訪れ、漁船に乗り込んで漁業を体験し、その実情を自らの目で確認し、漁業を取り巻く環境の理解を進めています。
また、社会人として働きながら大学院で学び、知識の向上にも努めるとともに、、SNSを通じて水産業の魅力や課題を積極的に発信するなど、地域活性化イベントの企画や若手育成にも取り組んでいます。
その行動力と情熱は、多くの人々に影響を与えています。
(8)発想力と行動力で羽曳野市の魅力づくりを推進
■辻村 真輝 さん(羽曳野市 都市魅力部魅力づくり推進課)
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大阪府羽曳野市都市魅力部魅力づくり推進課の課長、辻村真輝さんは、発想力と行動力で多くの革新的な取り組みを実現しています。
新型コロナウイルスのワクチン接種推進室では、全国に先駆けて1日2,000人規模の接種シミュレーションを実施し、そのマニュアルを全国の自治体と共有しました。
また、消費生活センター勤務時には、自ら悪質業者役を演じた実写マンガを広報誌に掲載し、市民への注意喚起を効果的に行っています。
このほかにも、産業振興課長時代には、地元猟友会との連携強化のため自ら狩猟免許を取得し、協力体制を築くなどマルチに活躍されており、辻村さんの人を巻き込む力と柔軟な発想は、羽曳野市の魅力向上に大きく貢献しています。
(9)債権管理改革で豊田市の財政健全化に貢献
■橋本 一磨 さん(豊田市 市長公室 東京事務所)
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豊田市市長公室東京事務所の所長である橋本一磨さんは、債権管理の課題解決に向けて「徴収一元化」と「官民連携」を推進し、全国初の取り組みを実現しました。
2016年当時、26部署で60種類の未収債権が個別に管理されていた中、橋本さんは全ての債権の徴収業務を一元化する行政改革を市長に直接提案し、実現しました。
さらに、弁護士との官民連携により、裁判手続きが必要な債権をまとめて委託し、高額な弁護士費用を3分の1に削減しました。この取り組みにより、6年間で約28億円の未収債権を回収し、歳入確保に成功しています。
また、生活困窮者の支援を通じて、将来的な歳入確保と福祉コストの低減も実現しており、この成果は全国に波及し、30の自治体が視察に訪れるとともに、2023年の地方自治法の改正にもつなげています。
(10)郡山市の起業家支援と官民連携を推進
■深谷 大一朗 さん(郡山市 文化スポーツ部 国際政策課)
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郡山市文化スポーツ部国際政策課の課長補佐兼国際交流係長である深谷大一朗さんは、地域活動と起業家支援で顕著な成果を上げています。
産業政策課時代には、クラウドファンディング支援制度や社会起業家支援プログラムを立ち上げ、4年間で39件、9,000万円以上の資金調達を実現しました。
また、地域イノベーションラボ郡山を設立し、ルワンダのコーヒー豆農家と契約する珈琲店の成功など、多くの起業家を支援しています。
さらに、地域クラウド交流会のオーガナイザーとして、郡山市で6回の開催を実現し、地域経済の活性化に大きく貢献しています。
(11)予算ゼロ・経験ゼロ、広報改革と財政改善で草加市を活性化
■安高 昌輝 さん(草加市 市長付みらい戦略担当主査 兼 市長室広報課)
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草加市市長付みらい戦略担当主査兼市長室広報課主査の安高昌輝さんは、予算や経験がない異動初年度に広報紙のフルリニューアルを実現しました。
生まれ育った草加市への愛情と、周囲を巻き込むリーダーシップで、広報紙を2色刷りからフルカラーへ、さらに特集ページを加えるなど大幅に刷新。
その結果、市民からの反響も大きく、広報コンクール埼玉県審査で広報紙部門第1席を獲得するに至りました。
また、入庁1年目から税務課で数々の改革を行い、未申告者のあぶり出しや調査手法の導入により、年間5,000万円以上の税収増加へも貢献しました。
さらに、子ども会活動にも積極的に参加し、地域の子どもたちの交流を促進しています。安高さんの情熱と行動力は、草加市の発展に大きく寄与しています。

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Otanomiは、「副業・兼業から始める地方創生」をテーマに、地方自治体や企業の課題解決に対する取り組みにチャレンジできるサイトです。
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課題を見て自分にできそうだな、とお考えであれば応募をし、実際に自治体や企業の担当者と話をして、条件が一致すれば実際に仕事がスタートします。
応募をしてもいきなり採用されるわけではなく、しっかり話しを聞いたうえで判断ができるためお互いに安心できる環境が整っています。
フリーランス・副業・兼業などで地域と繋がってみたい際は、ぜひOtanomiをご利用ください。 副業からはじめたい場合も歓迎です。
まとめ
本記事では、「地方公務員アワード2024」受賞者まとめについて解説しました。
各地域の職員として活躍している方々の実績の数々はいかがでしたでしょうか?
地域のために全力で取り組む姿勢や実行力、そういった方が周りに一人でもいることで刺激となり、同じ職場の方に大きな影響を与えていたり、住民としても誇れる市区町村となっていることがわかります。
あなたのお住まいの地域でも、他のまちに負けない取り組みがたくさんあるはずです。
また、地方創生に関する副業や兼業に関わる場合にも、地域課題や成功事例を知っておくことは活動していくうえで大切な知見になるといえます。
今回の内容が地方公務員の方の仕事に目を向けるきっかけとなれば幸いです。